高校生時代の私はどこにでもいるあまり自分に自信のない一般男子でした。部活動は体育会でしたが体が小さく、勉強もできなくはないが特別できるわけでもないとりたたてて目立つところはありませんでした。そんな私に転機が訪れたのは高校1年の夏私の通う高校は未だにマラソン大会を行っている珍しい高校でその距離は15キロ。決してきつい距離ではないですが楽な距離でもない。これは練習しないとまずいなと思い、毎朝5:30に起床し1.5キロ走ってから学校に通うことを日課としました。軽い気持ちで始めたランニングでしたが、毎回の体育の授業で計測する1.5キロ走のタイムはぐんぐん伸びていき当日のマラソン大会も特に苦労することなく走り終えることができました。それだけであれば特に珍しいことでもないですが、この後なぜか”早起きする”という習慣だけが私に残りました。1.5キロ走ることはもうしませんでしたが代わりに早起きして昼食のお弁当とおにぎりを自分で作ることにしました。当時の私はサッカー部に所属していましたが体が小さくどうしても当たり負けしてしまうことにコンプレックスを抱いていたからです。食べる量を増やして体を大きくしようとしたんです。そんな生活を続けて半年が経ち2年生に進級した際には上級生からレギュラーの座を奪うことにも成功していました。この頃から自分の中で明確に自分への揺るぎない自信を持ち始めました。ああ自分は早起きしてその時間で他人と”差”をつけられているのだなと実感するようになったのです。人間一度成功体験をすると何かつらいことがあった時にそれを思い出して活かそうとします、応用しようとします。1.5キロ走、お弁当作りと続き高校3年生の時には受験勉強へと早起きを応用させました。毎朝早起きしては英単語を覚えたり英語のリスニングをしたりしていたのです。受験結果こそはうまくいきませんでしたがこの時の経験が糧となり今私は英語を使った仕事に就いています。私に後悔があるとすれば高校時代だけしかこの早起きという習慣を続けられなかったこと。今この私の体験談を読んでくれているあなたが小学生なのか中学生なのか高校生なのか大学生なのか社会人なのかはたまた退職して第二の人生を歩んでいる方なのかはわかりません。ただ明日からでも朝起きる時間を早くしてその時間を自分に使ってみませんか?きっと素敵な毎日があなたを待っていると思います。